おぼえがき。ほぼキッチンツール、ときどきレシピ

使って良かったキッチンツールを中心にご紹介いたします!

離乳食の塩分濃度。不安を感じたら塩分計がオススメ!

娘がまだ離乳食だった頃、特に気をつけていたことがあります。
当時、管理栄養士さんとの相談会の時に言われたことなんですが、「塩分の取り過ぎに注意」ということ。
塩分に気をつけた方が良い理由は三つ。

・腎機能が発達途中なのに、負担がかかりやすくなる
・肥満になりやすくなる
生活習慣病が発生しやすくなる(高血圧など)


ということで、塩分に注意が必要なのはわかっていますが、作ったものがどのくらいの塩分なのかって最初にしっかり計量しても、温めているうちに水分が蒸発すれば次第に濃くなってくるわけだし。。。お味噌汁もお出汁の鰹節にだって塩分が含まれているし。

さらに私は東北育ちなのでたぶん濃い味付けに慣れてるし、夫もはっきりとした味付けが好み。きっと濃いめの味を「普通」に感じていると思うので、それが心配。という相談をしたら、だったら塩分計を使ってみてはどう?と提案されました。
なるほど、普段、自分が普通だと思っている味付けが濃い目なのか薄目なのか、判断できるし、離乳食にも自信が持てるようになるかもしれない。さらに、色々なキッチンツールを試したいという私の性格もあって、「塩分計」が一つあっても良いかもと思ってしまいました。

一般にお味噌汁の適切な塩分濃度は0.8~1%程度。で、離乳食ではそれを2倍以上に薄めたくらいだそうなので、0.3~0.4%くらい?

ちなみにベビーフードは塩分濃度は、ほぼ以下のようです。
・12ヵ月までの商品:200mg/100g以下(塩分濃度約0.5%以下)
・12ヵ月以降の商品:300mg/100g以下(塩分濃度約0.7%以下)

そんな風に調べれば調べる程、0.何パーセントの違いなんてきっとわからないし、だんだん自信がなくなっていく私。やっぱり塩分計を買おう!(ほぼ即決)


■塩分計も様々。お手軽タイプから本格タイプまで、一体どれを選べば良い? 

塩分計は大きく分けると3つの種類に分けられるようです。

・何段階かのLEDインジケーターで塩分濃度を表示するタイプ
・デジタルで数値表示されるタイプ
スマホに接続して使うタイプ


計測機器で有名なタニタからは現在3種類発売されています。
「塩分かんたんチェック しおみスプーン」
「塩分を細かくチェック しおみくん 」
「塩分をもっと細かくチェック 高精度デジタル塩分計 」

 

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
「塩分かんたんチェック しおみスプーン SO-312」
特徴 ・3段階のLEDインジケーター
   ・0.6〜1.2%
   ・測定温度範囲60度〜80度
   ・生活防水

※旧モデルのSO-302は防滴性能を維持するため電池交換ができませんが、安価な価格設定になっています。

 

「塩分を細かくチェック しおみくん SO-313 」
特徴 ・6段階のLEDインジケーター
   ・0.6〜1.6%
   ・測定温度範囲30度〜90度(自動温度補正機能付き)
   ・生活防水

「塩分をもっと細かくチェック 高精度デジタル塩分計 SO-304 」
特徴 ・0.1%単位でデジタル表示
   ・0.0〜5.0%
   ・測定温度範囲5度〜90度(自動温度補正機能付き)
   ・防水仕様
・立ててしまえるスタンド付き

 

他には「ドリテック」という会社からも4種類販売されていました。
これもタニタと同じようにインジケーターのタイプとデジタル数値表示のタイプがあってさらに測定塩分の範囲や温度も測定できたりと機能によってランク分けされていました。

どれを選ぶか、迷うところですが「目的」が異なっているように思います。
「しおみスプーン」の3段階のインジケーターは、あくまでも塩分濃度の目安。お手軽な大人向けと考えていいのではないでしょうか。
「しおみくん」の6段階インジケーターも、0.6%からの測定範囲ですし幼児や大人のためという印象。

そして「高精度デジタル塩分計 」は、0.0〜5.0%の測定範囲ですので家庭での使用シーンを選ばない、離乳食から大人の食事、その他幅広く対応可能といった印象です。

■我が家の塩分計は「エイシンEB-158P」

実は、我が家では、タニタ製品ではなく「エイシン」というメーカーの「EB-158P」を使用しています。
仕様は以下のようです。 
測定精度  ±0.1%(濃度0.0~2.0%の常温液体)
測定環境  液温:0~80度 室温:10~40度

これを10年くらい使っているのですが、普段使用していて気になったことが一つありました。
食卓に出す前の温めた状態で測ると、数値が微妙に異なって安定しないことがしばしばある、という点。

そこで、今回改めてキッチリ濃度1%の食塩水で常温と60度で測ってみました。
常温では、正確に1%と表示されましたが、60度だと1.2%。もう一度測ってみると1.1%。
今回は電子レンジで温めましたが、温度が上がる際に水分が蒸発して濃度が上昇するのは理解できる。
そして測定精度は±0.1%と書かれているので十分誤差の範囲ですが、やっぱり微妙に安定しない感じ。
とは言え、極端に大きく誤差が出るということはなく、我が家では十分活躍してくれました!

 

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タニタの塩分計、上位機種は「自動温度補正機能付き」!


前述の温度による誤差が気になっていたんですが、タニタの上位2機種は「自動温度補正機能付き」と謳ってるんですよね。これって、実はすごく大きなメリットなのではと感じています。測定する際の対象物の温度によって、表示が異なることを前提にしている訳です。だから補正機能を加えた、と。
実際に使ってみると、常温で測ることってあまりないんですよね。
離乳食も少しは温めるし、普段のお味噌汁だったら温めて食卓に出すタイミングで測りたいですよね。
食べる時の温度で正確な数値が知りたい!と強く思っています。
だから、一般家庭での使われ方、求められる機能をよく考えられた塩分計だなー、と感心しました。

 

今回調べてみて初めて知ったのですが、専用アプリをスマートフォンにダウンロードして、塩分を測定するタイプの塩分計がありました。世界初のスマートフォン計測塩分計ということで、スマートフォンのイヤホンジャックに接続して使用します。アンドロイドにも、iPhoneにも対応。またスマホの電源を使用するため、面倒な電池交換が不要!
さらにすごいと思ったのは、従来の機種では測れない100分の1%までより細かい計測が可能!という点。試してみる価値がありそうな塩分計です。

 

■長年使用してみて思ったこと

塩分の濃度については、慣れてくると計らなくても大体分かるようになってきますね。
我が家では、夕食の時に「塩分濃度当てクイズ」やってりして別の楽しみ方もありました(笑)。
最近では、子供も大きくなって登場する機会が減った塩分計、実家の母にプレゼントしたら喜ぶかななど思ったりもしています。が、この頃は娘が料理に興味を持ち始めたので、また使う機会が増えるかも。。。

使い始めの頃は、自分の味覚に全く自信がなかったので本当に助かりました。離乳食を作る時の不安感が安心感に変わるのは助かったな、と思っています。
あと、「東北は濃い味付け」といわれていますが、最近はそうでもないのでは。。。私も東北人なので、そう思い込んでましたが私の味付けが特に塩分が濃いということはなかったので(苦笑)。それが確認できたこともこの塩分計のおかげですね!

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