おぼえがき。ほぼキッチンツール、ときどきレシピ

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キッチンの火災対策は消火器? 家庭用消火布は危険? 安全安心な消火を目指す!

■小学生の娘が立つようになったキッチン。いざ!という時に備えて。

最近、娘が台所に立つようになってきて、少し気になっているのが万が一の火事。

私自身もヒヤリとした経験があるので、この機会にキッチンの火災対策を考えてみようと思い立ちました。

火災対策といえば消火器が真っ先に浮かびますが、色々調べてみると初耳のことがいくつも。また消火器よりも扱いやすい初期消火グッズも発見しましたので覚書も兼ねて書いておこうと思います。

■消火器の使用期限と廃棄方法は…

消火器で詰め替えが可能なのは「業務用消火器」のみ。「住宅用消火器」は詰め替えできないそうなんです!これは初耳でした。さらに「住宅用消火器」の使用期限は概ね5年とのこと。5年間使わずに済めばそれが一番良いことなんですが、使用することなく廃棄するというのも、もったいないような気持ちも少し。。。

そして消火器の廃棄は、消火器リサイクル推進センターという団体があって、そちらで全国のリサイクル窓口を検索できるようになっていました。

ただし、外国製の消火器やエアゾール式消火具は対象外。

処分方法は以下の3つのいずれか。

・特定窓口に引き取りを依頼

・特定窓口または指定取引場所に直接持ち込み

ゆうパックで回収を依頼

 

より詳しい情報は、 ↓ のリンクをクリック!

消火器リサイクル推進センター

 

住宅用消火器ついては、処分の手間を考えるとちょっと気後れしてきた私。

そこで他の選択肢も調べてみると、色々とユニークな商品が! 

■まずは、「エアゾール式簡易消火具」について

こちらは何種類かの商品が販売されていましたが、いずれも外観は普通のスプレー缶と同じ。安全のため火元から3m〜5m離れてスプレーするのが良いとのこと。実際、鍋から火が上がると気が動転して心臓バクバク! そんな時でも火に近づかないで消火できるので安全、安心の商品。

使用期限は、ほぼどの商品も3年間(最長でも5年間と法で決められているそうです)。価格帯は幅広く1000円台〜6000円台まで様々。

ひとつ気になった点は、総務省消防庁のサイトによると、「ハロンを使用したエアゾール式簡易消火具は「天ぷら油火災」に有効ではありません」とのこと。そのことも含めて、後述の国民生活センター同様にNSマーク付き(日本消防検定協会品質評価適合品)を推奨しています。

ハロンを使用したエアゾール式簡易消火具は「天ぷら油火災」に有効ではありません 【解説】 | 防火対策の推進等 | 総務省消防庁 

確かに滅多に使うことがないからこそ、性能試験をクリアしたものの方が安心だと感じました。

 ↓以下のふたつは安心のNSマーク付き!キャンプやバーベキューにも安心ですね。

■スティック状の「天ぷら油火災用消火具」は鍋に入れるだけで鎮火!?

こちらは今回はじめて知った商品でしたが、天ぷら鍋の油に火が回ってしまった時に使用するもの。スティック状になっているものが多く、そのまま火元の鍋に投入すると1〜5秒で火が消えるという優れモノ。価格帯は1000円以下の商品も散見されて、かなりリーズナブル。但しあくまでも火にかけた天ぷら油の火災専用ですのでご注意を。以下の3商品が代表格でした。

●ファイテック社「箱のままいれるだけ」(品質保証期間:購入から約5年)

●日本ファイヤープロテクト社「スティックアウト」全米防火協会認定(使用期限:製造年月日から3年)

●メディプラン社「火の用心棒」(使用期限:製造から3年)

リンクの動画を見ていただくとわかると思いますが、かなり高く立ち上っている火が数秒で鎮火。うーん、これはすごい。小学生の子供でもできそうな感じです。しかもお値段も手頃。これは、ひとつあってもイイと思います!

ファイテック天ぷら油消火剤「箱のままいれるだけ」(短編) - YouTube

日本ファイヤープロテクト社【ラクシーシンプル・他】紹介動画 - YouTube

  

■ボール型やペットボトル型の「投てき型消火用具」は一般的な火災対策に!

これも今回初めて知った商品で「投げる消火器」と呼ばれているんですね。見た目がボール型の「消える魔球」やペットボトル型の「ファイテック」、NSマーク付きの「ラクシーシンプル」など様々。壁や床に投げつけた衝撃でパッケージが割れて、中の消火剤が飛び出し鎮火するというもの。

要注意点は、この投てき型消火用具は一般的な火災用で天ぷら鍋には不向きとのこと。

価格帯は2000円台〜。

↓「消える魔球」を開発しているメディプランのサイト(使用方法の動画あり)

株式会社メディプラン | 消火器 消火剤 家庭用 火災対策 岡山

 

 

 グラスファイバー製の家庭用消火布は、被せ方の技量に依存?!

このタイプは、私もホームセンターで現物を見たことがあります。グラスファイバー製で耐熱性の高い布が、たいてい赤いビニールケースに収納されてます。これを鍋(火元)の上から覆い被せることで鎮火するというもの。サイズは様々で、約70cm×70cmのものから約1.8m×1.8m〜それ以上までと多種多様。

これなら使用期限もないので備えておけば安心かな!と思ったのですが、ちょっと気になる情報も発見。

それは「国民生活センター」のサイトに掲載されていたのですが、この類の商品で「ごく初期の天ぷら鍋火災を消火できないことも」との調査報告!

詳細は ↓ をクリック。国民生活センターの該当情報へのリンクです。

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20080619_2.pdf

要約すると、鎮火できるかどうかは「使用者の技量に大きく依存する」と思われるとのこと。つまり急に火が高く上がっているところに、うまく上から被せるには相応の慣れが必要ということなのでしょうね。ですから、取り扱いに慣れてないと鎮火できないこともあるようです。確かに、慌てて被せて鍋がひっくり返ったなんてことになったら…想像するだけで鳥肌が立ちます。

この調査での結論は「天ぷら鍋火災には消火器やエアゾール式簡易消火具(NSマーク付)を使用が望ましい」という内容でした。

ちなみに、鎮火のポイントは鍋を隙間なく覆うことだそうです。以上を踏まえて考えると、こちらの商品は小学生の娘が扱うには少々ハードルが高いと思われました。

 ■我が家の結論!

ここ数日、住宅火災、特にキッチン周りの火災に関係する公の機関のサイトを見て回りましたが、やはり最強は「住宅用消火器」でした。しかしながら「エアゾール式簡易消火具」の扱い易さもかなり認められているという印象。

ということで我が家では、キッチン用には天ぷら油火災対策でスティック型の「天ぷら油火災用消火具」。その他の燃え移り対策で「エアゾール式簡易消火具」。

このふたつの購入を決めました。

後日、購入後のご報告を書きたいと思います!でも…使用後の感想にはならないのであまり意味ないでしょうかね(苦笑)

 


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